【2025年】堤幸彦監督の作品ランキングと最新作の映画・ドラマを解説

数々の代表作を手掛けてきた堤幸彦監督は、シニカルとコミカルを融合させた独自の作風で知られるほか、斬新な制作手法により映画やドラマの現場に革新をもたらした人物として広く認知されています。
さらに、FiNANCiE(フィナンシェ)ではエンタメDAOプロジェクト『SUPER SAPIENSS』を運営し、2025年には第1弾となる映画の公開を実現しました。
本記事では、堤幸彦監督の代表作の中でも特に人気を集める作品ランキングと、2025年に公開された映画・ドラマの最新作一覧を紹介しますので、ぜひ最後までお楽しみください。
目次
堤幸彦監督のプロフィール
堤幸彦監督は三重県四日市市の出身で、生年月日は1955年11月3日、2025年9月時点の年齢は69歳となっています。
法政大学を中退後、東放学園専門学校に編入して卒業し、その後アシスタントディレクターとして放送業界でのキャリアを歩み始めました。
また、公にはあまり語られていませんが、奥さんと娘がいることが知られています。
名前 (ふりがな) |
堤 幸彦(つつみ ゆきひこ) |
---|---|
別名義 | 堤ユキヒコ |
生年月日 (年齢) |
1955年11月3日(69歳) |
出身地 | 三重県四日市市 |
学歴 | 東放学園専門学校放送芸術科 |
職業 | 映画監督/演出家 | 家族 | 妻/子ども(娘) |
「TRICK」をはじめ代表作は多数
堤監督は1998年に映画「バカヤロー!私、怒ってます」で監督デビューを果たし、1995年に放送が始まったドラマ「金田一少年の事件簿」で一躍脚光を浴びました。
その後は「ケイゾク」「TRICK(トリック)」「SPEC(スペック)」など数々の代表作を世に送り出し、2025年現在までにザテレビジョンドラマアカデミー賞の監督賞を7回受賞しています。
独特な映像表現やシニカルな笑いを取り入れた作品づくりに定評があり、映画やドラマの制作現場に革新的な手法をもたらした人物としても広く知られています。
「truth〜姦しき弔いの果て〜」など海外映画祭でも受賞
堤幸彦監督は1988年の映画監督デビュー以降、「TRICK(トリック)」シリーズや「SPEC(スペック)」シリーズといったオリジナル作品に加え、「20世紀少年」「まぼろしの邪馬台国」など原作つきの大作映画も多数手がけてきました。
2015年には「天空の蜂」「イニシエーション・ラブ」の2作品が高く評価され、第40回報知映画賞の監督賞を受賞しています。
さらに、2021年には映画監督作品50作目となる「truth(トゥルース)〜姦しき弔いの果て〜」がローマ・インターナショナル・ムービーアワードで最優秀作品賞を獲得するなど、その手腕は海外でも認められています。
【前半】堤幸彦監督の作品ランキング20選
数多い堤幸彦監督の代表作の中から、特におすすめの作品をランキング形式で20選紹介します。
あわせて作品ごとの口コミ評判も取り上げていますので、堤幸彦監督の作品を選ぶ際の参考にしてみてください。
まずはランキングの前半として、1位から10位までを見ていきましょう。
1位:TRICK
「TRICKE(トリック)」は2000年から2014年にかけて公開されたシリーズで、ドラマが6回、映画が5回制作されました。
自称天才マジシャン(仲間由紀恵)と物理学者(阿部寛)の迷コンビが超常現象や奇怪な事件の謎を解明していくストーリーで、個性的なキャラクターと緻密な伏線が高く評価されています。
コミカルかつシニカルな作風に加え、効果音や独特のアングルを駆使した映像表現が特徴で、堤幸彦監督の代表作の中でも根強い人気を誇るシリーズです。
「TRICK」の口コミ評判
大好きすぎて小学校のころ、冗談抜きで3周はみてる。大人になっても何回か見返してどれも内容覚えてるけど何度見ても面白い…
私の中で今後これを超えるドラマはないんだろうな
オカルトチックというか超常現象というか宗教的というか、わたしの趣味嗜好にささりまくってたのもハマった要因かなあ〜
阿部寛と仲間由紀恵のコンビが最高すぎる
ほんとにこの作品に関わった方たちにありがとうを伝えたい
どーーーんとこい!出典:Filmarks
多数のドラマ・映画がある「TRICK(トリック)」シリーズの中でも、特に人気が高いのがドラマシリーズ第1作です。
堤幸彦監督ならではの個性的なキャラクター設定と緻密な伏線、シニカルで不条理な世界観が、多くのファンからの支持を集めています。
2位:金田一少年の事件簿
同名漫画を原作とする「金田一少年の事件簿」シリーズは、1995年から断続的にドラマ化されている作品です。
原作漫画をもとに、2025年までに5人の主演キャスト交代を経ながら、5本の連続ドラマ、6本の単発ドラマ、1本の映画が公開されました。
特にドラマ版では、殺人事件に手を染める人間の悲劇性の描き方が高く評価されています。
「金田一少年の事件簿」の口コミ評判
金田一といえば絶対堂本剛!
雪夜叉とか蝋人形とか小さい頃見てトラウマになった
いまのドラマでは見られないカルトな雰囲気が最高
毎話最後に挟まるはじめちゃんとみゆきと剣持警部の茶番もこの時代のドラマって感じで好きです出典:Filmarks
シリーズ唯一の映画作品である本作は、初代の金田一少年を演じた堂本剛氏の演技力が高く評価されています。
また、堤幸彦監督の真骨頂ともいえる大規模なロケ、ドラマティックなアングル、ダークな世界観を支持するファンも多くいます。
3位:十二人の死にたい子どもたち
冲方丁氏の同名小説を映画化した「十二人の死にたい子どもたち」は、2019年に公開されました。
集団自殺のために廃病院に集まった12人の子どもたちが13人目の死体を発見したことをきっかけに、犯人捜しの疑心暗鬼に満ちた推理が展開され、それぞれの死にたい理由も明かされていきます。
重いテーマと、堤幸彦監督ならではのダークで不条理な世界観、ほの暗い映像表現が見事に融合し、高い評価を受けた作品です。
「十二人の死にたい子どもたち」の口コミ評判
自殺志願者の12人の未成年が、集まった廃病院で起こる様々な事件により「死ぬ意味」について再認識していく話。
トリックや出演者の演技良かったです。出典:Filmarks
テーマ性から賛否両論となった本作ですが、原作を忠実に映画向けへと再現した堤幸彦監督の手腕には一定の評価が集まっています。
特に、少年少女たちが自殺を思い詰めるほどの現代の閉塞感や闇を描き切った点は、堤幸彦監督らしい表現として高く評価されました。
4位:SPEC
「SPEC(スペック)〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~」は、2010年から2021年にかけて、3本のドラマ・2本の映画・2本の配信ドラマが公開されました。
警視庁公安部・未詳事件特別対策係に配属された当麻紗綾(戸田恵梨香)と瀬文焚流(加瀬亮)が、特殊能力・SPECを持った犯人と対決しながら奇妙な事件の数々を解決していきます。
緻密な謎解き物語の中に、皮肉の効いた笑いや時事ネタ、超常現象といったさまざまな要素が散りばめられており、初めて堤幸彦監督の作品を見る人にもおすすめです。
「SPEC」の口コミ評判
再放送やってるとついつい見ちゃうドラマ
1話完結で見やすく、流れも分かりやすい
登場人物の名前が独特で印象的。
背景に小ネタが散りばめられててクスッとする。シリアスとシュールとコメディのバランスが好き出典:Filmarks
「堤幸彦監督ファンならおすすめ」という口コミ評判が多く見られる点が、「SPEC(スペック)」シリーズの特徴です。
堤作品の定番ともいえるクセのあるキャラクターやテンポの良い掛け合い、謎が謎を呼ぶ展開が、多くのファンを魅了しています。
5位:池袋ウエストゲートパーク
「池袋ウエストゲートパーク」は石田衣良氏の同名小説を原作とし、2000年から2003年にかけてTBSで放送されたドラマです。
果物屋の息子・真島誠(長瀬智也)が池袋の秩序を守るため、ヤクザやギャングの抗争、いじめ、薬物、誘拐などさまざまなトラブルを解決していく姿が描かれています。
当時の社会問題や若者たちの生々しい悩みを鮮やかに切り取った本作は、若年層を中心に社会現象と呼べるほどの人気を博し、2025年現在でも根強い支持を受けています。
「池袋ウエストゲートパーク」の口コミ評判
一話一話が完結していて、全部面白いんだけど、それをつなぐ縦糸が、どんどんエグいことになっていって、最後にドカン。
お笑いに全振りする前のクドカンの脚本が天才的。
長瀬を始めとする役者もみんなギラギラ、キラキラしていて、かっこいい。
最高のミステリードラマにして青春ドラマです。
出典:Filmarks
本作の口コミで特に多いのはキャスティングの秀逸さで、堤幸彦監督ファンの審美眼の高さがうかがえます。
また、堤幸彦監督独特のカメラワークやドラマ構成がストーリーと見事にマッチしている点も、多くのファンに好評です。
6位:ケイゾク
「ケイゾク」は1999年にTBS系列でドラマ放送され、2000年には映画版も公開されました。
警察のキャリア官僚・柴田純(中谷美紀)と叩き上げ刑事・真山徹(渡部篤郎)が難事件を解決していくストーリーで、「TRICK(トリック)」や「SPEC(スペック)」といった一連シリーズの原点にあたる作品です。
難解なストーリーと不条理でダークな世界観、さらにこれを際立たせるコミカルなやり取りが、それまでの刑事ドラマの常識を覆す意欲作となりました。
「ケイゾク」の口コミ評判
SPEC見たので、ケイゾクも見なきゃな…とずっと思ってて、ようやく視聴。
SPECと似たような感じかな~と思ってたけど、ケイゾクは、SPECよりもダークで重い感じで好き。
真山&柴田のペア好きだな~。柴田に振り回される真山が良い☺️
終わり方ええ~~…🥲って感じだったけど、面白かったです!!出典:Filmarks
当時の刑事ドラマとしては異彩を放つ映像美や演出手法を高く評価する視聴者が多く見られます。
また、本作は「TRICK(トリック)」や「SPEC(スペック)」とリンクする要素も多く、3作をまとめて視聴するファンも少なくありません。
7位:20世紀少年
浦沢直樹氏の同名漫画を原作とする「20世紀少年」は、2008年から2009年にかけて3部作仕立てで映画化されました。
映画化が困難といわれた作品ですが、堤幸彦監督は豪華キャストの起用とビッグスケールのロケにより、壮大かつ複雑な世界観を見事に再現しています。
その結果、3部作とも数週間にわたって週末観客動員数1位を記録する大ヒットとなり、最終興行収入は総額で110億円を達成しました。
「20世紀少年」の口コミ評判
原作を読んだことがなかったがとても面白かった。大規模な演出でキャストもとても豪華であり良かった。出典:Filmarks
映画版「20世紀少年」の口コミでは、漫画を忠実に再現しているとの声が多く、原作ファンからも支持されていることがうかがえます。
さらに、原作を知らない人でも楽しめるという意見や、ハリウッド大作にも引けを取らないとの声も少なくありません。
8位:世界の中心で、愛をさけぶ
「世界の中心で、愛をさけぶ」は、2004年にTBS系列で放送されたドラマです。
豪華キャストの起用に加え、潤色脚本にも業界屈指のヒットメーカーを迎えるなど、堤幸彦監督のこだわりが詰まった作品づくりで大ヒットを記録しました。
第42回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では、最優秀作品賞・主演男優賞・助演女優賞・監督賞など9部門を受賞し、国内のみならず海外でも高く評価されています。
「世界の中心で、愛をさけぶ」の口コミ評判
山田孝之の、高校生ならではの心情がにじみ出るちょっとした表情が凄く好き。かわいい。
急に大事な人を喪う話は辛いので苦手だったけど、カタルシスを得たくて涙しながらみました。出典:Filmarks
さまざまなメディアミックスが展開された「世界の中心で、愛をさけぶ」ですが、堤幸彦監督が手がけたドラマ版は、映画や原作以上に主人公の高校生時代に焦点を当てている点が特徴です。
オリジナルストーリーを加えることで、過去の悲恋を「愛する人の死をどう乗り越えるか」という前向きなメッセージに昇華させた堤幸彦監督の手腕に、高い評価が集まっています。
9位:イニシエーション・ラブ
乾くるみ氏の同名小説を原作とした「イニシエーション・ラブ」は、2015年に公開された映画です。
原作小説は1980年代後半の旧静岡市・東京を舞台にしたラブストーリーであり、活字表現ならではのトリックを持つミステリー作品としても高く評価されています。
映像化は困難とされていましたが、堤幸彦監督は独自の映像演出と構成で原作の世界観を見事に再現し、第40回報知映画賞の監督賞を受賞しました。
「イニシエーション・ラブ」の口コミ評判
原作を読んでいても楽しめました。 というかむしろ、本を読んだのはだいぶ昔だったので、原作に沿って丁寧に作られていて、また原作を読みたくなりました。
原作との違いも、映画ならではで、脚本もよくできていると思いました。
あっちゃんの輝きと松田さんのイケメンぷりと、何より森田かんろさんのハマり役が最高でした。出典:Filmarks
本作の口コミ評判では、困難とされた映像化を見事に成し遂げた堤幸彦監督を称賛する声が多く寄せられています。
物語の結末は原作小説と異なるものの、映像ならではの演出や構成に満足しているファンが多く見受けられます。
10位:ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”
本作は、アイドルグループ・嵐のデビュー20周年記念ツアー東京ドーム公演を撮影し、映画化した作品です。
2025年現在、堤幸彦監督にとって唯一のライブ・フィルム作品であり、125台のカメラと数百名の撮影スタッフを投入したことでも話題となりました。
緻密な編集によりライブへの没入感を高めつつ、ストーリー性のある映画としても成立しており、ライブビデオに革新をもたらした作品として高く評価されています。
「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」の口コミ評判
もともと嵐のファンでしたが、嵐が活動休止になるということでライブDVDを初めて買おうと思いました。
ブルーレイはとても画質が綺麗で臨場感も凄かったです。
20周年ツアーということで知ってる歌もたくさんあり、口ずさみながらとても楽しめました。
嵐の皆さんの個人の活躍をさらにこれから楽しみにしています。 ぜひ何年後か、復活ライブも開催してほしいです。出典:Amazon
本作品について、実際のコンサート会場の臨場感を見事に再現した点を高く評価するファンが多くみられます。
さらに、別発売のライブDVDにはないアングルも多数収録されており、特に嵐ファンにとって見逃せない作品といえます。
【後半】堤幸彦監督の作品ランキング20選
たくさんの映画・ドラマを手掛けてきた堤幸彦監督作品には、いわゆる「隠れた名作」も多く存在します。
ここからは、堤幸彦監督の作品ランキング20選の後半として、11位から20位までを見ていきましょう。
11位:サイコメトラーEIJI
同名漫画を原作とした「サイコメトラーEIJI(エイジ)」は、1997年から2000年にかけて、2本の連続ドラマと1本のスペシャルドラマが日本テレビ系列で放送されました。
サイコメトリーの特殊能力を持つ不良男子高生・エイジ(松岡昌宏)が警察に協力し、数々の難事件を解決していくストーリーです。
特に、主人公がサイコメトリーの能力を発揮する場面の映像演出は多くの視聴者から反響を呼び、連続ドラマシリーズ1・2ともに平均視聴率15%を記録する大ヒットとなりました。
「サイコメトラーEIJI」の口コミ評判
TVerで鑑賞
DVD化もしてないのでまた見れて良かった。
ケイゾクや金田一みたいな、この時代の堤監督の関わった作品の雰囲気好きです。
case3が放送禁止で見れないのが残念。
漫画もまた読みたくなった。
TVerで金田一や銀狼もお願いしたい。出典:Filmarks
「サイコメトラーEIJI(エイジ)」の口コミ評判では、当時は革新的だった映像演出を高く評価する声が複数見られます。
一般的に原作ファンは映像化に伴うオリジナル要素を敬遠することもありますが、本作ではむしろ物語の世界観を効果的に高めており、原作ファンからも好評です。
12位:ぼくらの勇気 未満都市
ドラマ「ぼくらの勇気 未満都市」は1995年に日本テレビで放送され、2017年にはスペシャルドラマ「ぼくらの勇気 未満都市2017」も放送されました。
KinKi Kidsの堂本光一氏と堂本剛氏がW主演を務めた本作は、未知のウイルスによって閉鎖された都市を舞台に、少年たちが街の秩序を取り戻していく姿を描きます。
子どもだけが生き残った世界という設定は当時として非常に斬新で、キャストの豪華さや先鋭的な映像演出と相まって、社会現象になるほど高い評価を得ました。
「ぼくらの勇気 未満都市」の口コミ評判
脚本家?原作者?によっては説明くさくなりそうな設定の話だと思うんだけど(微生物がどうたらこうたらとか)、そうではなく、子供たちの生き様を描くのが主軸になっているのがよい。
フルでもう一度観てみたい。出典:Filmarks
堤幸彦監督の多数の代表作の中でも、本作品を最高傑作と評価するファンは少なくありません。
センセーショナルな設定や人間の性を生々しく描くストーリー、それらを際立たせる演出手法は、堤幸彦監督の真骨頂といえます。
13位:ピカ☆ンチ
2002年に公開された「ピカ☆ンチ」は、アイドルグループ・嵐の初主演作として注目を集めました。
架空の都内マンモス団地・八塩団地を舞台に、高校卒業を目前に控えた5人の青春を描く物語で、3年後を描く続編「ピカ☆☆ンチ」も好評を博しています。
2025年現在までに堤幸彦監督は嵐メンバーの出演作を数多く手がけていますが、「ピカ☆ンチ」がその第1弾といえます。
「ピカ☆ンチ」の口コミ評判
とにかく元気で勢いのある嵐、頑張ってる!そして可愛い!懐かしい!エモい!
大野智さんがホントに可愛くって、胸キュン映画でした。出典:Filmarks
本作は、卒業間近で不安定な男子高校生のリアルな姿を鮮烈に描いた点が高く評価されています。
堤幸彦監督ならではの独特な世界観とコミカルでほろ苦いストーリー展開が存分に楽しめる作品として、嵐ファン以外からも多くの支持を集めました。
14位:H2~君といた日々
あだち充氏の同名漫画を原作とした「H2(エイチツー)~君といた日々」は、2005年にTBS系列で放送されたドラマです。
怪我で野球を断念した元・エースピッチャーの男子高校生がマウンドに返り咲く姿を描いています。
男女4人の恋模様も本作の魅力の1つで、堤幸彦監督は山田孝之氏・石原さとみ氏といった豪華キャストの起用に加え、巧みな演出と構成で原作漫画の世界観を見事に再現しています。
「H2~君といた日々」の口コミ評判
リアタイで観てた時はただ淡々とした青春モノのイメージだったけど、改めて見ると、冒頭の導入パターンがちゃんと堤監督だった出典:Filmarks
本作ではキャラクター設定の変更やCG技術の多用など、原作にはない演出も多く見られましたが、好意的に受け入れる原作ファンも少なくありません。
また、長編漫画を1クールのドラマにまとめ上げた点にも高い評価が寄せられています。
15位:ブラック・ジャック
堤幸彦監督が手がけたスペシャルドラマ「ブラック・ジャック」は、2000年から2001年にかけて3本のストーリーがTBS系列で放送されました。
ダークヒーローとして知られるブラック・ジャック(本木雅弘)ですが、堤幸彦監督版ではコミカルな一面が強調され、助手の少女・ピノコも双子として登場するなど、原作にない設定が数多く盛り込まれています。
さまざまなメディア展開がなされてきた「ブラック・ジャック」ですが、この堤幸彦監督ならではのオリジナル要素によって、他のメディアミックス作品とは一線を画しています。
「ブラック・ジャック」の口コミ評判
堤幸彦版ブラックジャック。
バリバリの頃の堤演出で医療ドラマにお得意の刑事サスペンス盛り込んだおまけにホラーチック。
手塚色薄いけど堤幸彦全開で面白い。
出典:Filmarks
オリジナル要素の多さから賛否が分かれた本作ですが、堤幸彦監督らしいユーモアや、人間の生々しさ、社会の闇を鋭く描く演出には一定の評価が寄せられています。
コミカルなテイストにすることで、原作を知らない人でも世界観に入りやすくした点は、監督の手腕によるものといえるでしょう。
16位:包帯クラブ
天童荒太氏の大ヒット小説を映画化した「包帯クラブ」は、2007年に公開され、国内外で高い評価を受けています。
両親の離婚が原因で鬱屈した生活を送っていた女子高生・ワラ(石原さとみ)が、不思議な少年・ディノ(柳楽優弥氏と共に「包帯クラブ」を結成し、他人の痛みを知る活動を通して自身を見つめ直す姿が描かれています。
群馬県高崎市でのオールロケなど堤幸彦監督のこだわりが随所に詰まった仕上がりとなり、2007年度ブルーリボン賞では邦画ベストテン入りに加え、監督賞候補にも選ばれました。
「包帯クラブ」の口コミ評判
高崎が舞台の青春映画で、柳楽優弥、石原さとみが高校生役で主演。面白かったです。青春ど真ん中な雰囲気が良かったです。出典:Filmarks
「包帯クラブ」の口コミ評判では、ノスタルジックな映像美や、思春期ならではの痛々しさ・ひたむきさを持つ登場人物たちに共感する声が多数寄せられています。
視聴後の清々しい余韻を評価するファンも多く、若者の群像劇を鮮やかに描いた堤幸彦監督の力量が感じられます。
17位:加藤家へいらっしゃい!~名古屋嬢っ~
名古屋テレビ制作の「加藤家へいらっしゃい!~名古屋嬢っ~」は、当初2004年8月に単発放送されましたが、好評を博したため同年10月から12月にかけて連続ドラマ版が放送されました。
堤幸彦監督の原案・演出によるホームドラマで、名古屋の典型的な家庭・加藤家のにぎやかな生活がユーモラスに描かれています。
シュールな笑いに加え、名古屋の方言や風俗にこだわったご当地ドラマとして評判を集め、堤幸彦監督の新境地ともいえる作品です。
「加藤家へいらっしゃい!~名古屋嬢っ~」の口コミ評判
堤幸彦監督の舞台っぽいコメディ。
笑い声が入る。斎藤工が変な名古屋弁を喋る。説明テロップが入る。全編名古屋弁。佐藤二朗のクセが強い。斬新!出典:Filmarks
本作は名古屋住民の描写がリアルとして地元民から熱烈な支持を受けました。
また、独特のシニカル・ユーモアやエッジの効いた映像表現を評価する声も多く、ファンの間では知る人ぞ知る名作の1つに数えられています。
18位:神の舌を持つ男
「神の舌を持つ男」は、2016年7月からTBS系列で放送されたミステリードラマで、同年12月には映画も公開されました。
「絶対舌感」を持つ大学院生・朝永蘭丸(向井理)が、理想の女性を追いかけ全国の温泉地を巡りながら、その特殊能力で難事件を解決していくストーリーです。
堤幸彦監督は本作の構想に20年をかけており、主人公の決め台詞やシュールなギャグ、テンポの良い映像構成など、堤流の演出が随所に光ります。
「神の舌を持つ男」の口コミ評判
地味にめちゃめちゃ好きなドラマ!
なぜか毎年夏になると観たくなる
ハマる人にはハマる作品な気がする
私はこういう世界観とおふざけが好きなのでドンピシャでした出典:Filmarks
賛否両論が多い堤作品の中でも、特に評価が分かれる本作ですが、堤幸彦監督ファンからはおおむね好評です。
癖のあるキャラクターや独特の映像手法など、堤幸彦監督ならではの世界観を存分に楽しみたい人にはおすすめの作品といえます。
19位:ポケベルが鳴らなくて
「ポケベルが鳴らなくて」は、1993年に日本テレビ系列で放送された連続ドラマで、秋元康氏の企画・原案でも話題となりました。
ポケットベルを使った不倫が描かれ、当時のトレンドツールをいち早く取り入れたドラマとして高い評価を得ています。
センセーショナルな設定と独自の映像手法が相まって、社会現象になるほどの人気を博した作品です。
「ポケベルが鳴らなくて」の口コミ評判
地上波で放送当時話題になり、主題歌もヒットしたけど観てなかった。
25年以上経って初めて鑑賞。
ストーリーよりもタイトルバックが好き。
登場するカップルたちがステキで(一般人かタレントさんなのかわからないけど)自分の若い頃を思い出した。当時の自分と同世代なので。出典:Filmarks
センシティブな題材から賛否は分かれましたが、主人公や周辺カップルの恋愛模様のリアルさに感情移入するファンも少なくありません。
特に、若者文化を巧みに反映させた堤幸彦監督の演出手法により、当時の同世代からは今でも支持を集めています。
20位:スシ王子!
「スシ王子!」は2007年に連続ドラマ化され、2008年には映画も公開されました。
かつて天才少年寿司職人と呼ばれた米寿司(堂本光一)が、唐手の師匠から受け継いだ流派を広める修業の中で、ライバルたちと寿司バトルを繰り広げるストーリーです。
堤幸彦監督ならではの荒唐無稽な展開や随所に散りばめられた小ネタ、鋭い人間描写により、コアなファンから絶賛を受けた作品といえます。
「スシ王子!」の口コミ評判
好き嫌いは絶対に分かれるドラマ。ハマったらめちゃくちゃハマる。くだらなすぎる小ネタがいちいちツボで、「お前なんか、握ってやる!」の決め台詞と決めポーズはついつい真似してしまう。出典:Filmarks
本作の口コミでは、「クセになる」「とにかく笑える」といった意見が多く、堤幸彦監督ワールドに引き込まれるファンの存在がうかがえます。
また、主演の堂本光一氏をはじめキャスト陣の演技力も高く、出演者のファンからも好評です。
【2025年】堤幸彦監督の映画・ドラマ最新作一覧
これまで多数の代表作を生み出してきた堤幸彦監督は、2025年にも4本の新作を公開するなど、現在も精力的に活動しています。
ここでは、2025年の堤幸彦監督最新作を一覧で紹介しますので、まだ観ていない方はぜひチェックしてください。
3月14日公開:STEP OUT にーにーのニライカナイ
本作は2025年3月に公開された映画で、オール沖縄ロケで制作されました。
貧しいシングルマザー家庭の少年・照屋踊(Soul)がダンサーを目指す姿を軸に、家族の絆や人生の悲哀が美しい沖縄の風景とともに描かれています。
「TRICK(トリック)」のヒロインを務めた仲間由紀恵氏が母親役に起用され、堤幸彦監督とのゴールデンタッグ再来に往年のファンからも大きな注目を集めた作品です。
4月11日公開:ページ30
2025年4月公開の映画「ページ30」は、密室に集められた4人の女優が30ページの台本をもとに自主稽古を重ね、4日目に舞台公演を行うという謎めいたストーリーが話題になりました。
密室という舞台設定でありながら本物の劇場を思わせる映像演出も評価され、生々しい人物描写とあいまって高い評価を得ています。
堤幸彦監督らしいダークで不条理な世界観と、奇抜な設定・ストーリーを存分に楽しめる最新作です。
4月18日公開:ゲート・オン・ザ・ホライズン〜GOTH〜
本作は2025年4月18日よりFODで配信開始されたドラマで、SKY-HI氏の企画・原案でも大きな話題を集めました。
沖縄を舞台に、特殊能力を持つ主人公・タク(RUI)が仲間とともにローカルな抗争に巻き込まれていくストーリーです。
堤幸彦監督の定番であるミステリー・コメディ・アクション要素に加え、沖縄のローカルネタが融合した「チャンプルードラマ」と評されています。
5月2日公開:THE KILLER GOLDFISH
「THE KILLER GOLDFISH(ザキラーゴールドフィッシュ)」は従来の堤幸彦ではなく「ユキヒコツツミ」名義で公開された映画です。
金魚による連続殺人事件と、ネアンデルタール人の復讐劇・転生という2つのストーリーが絡み合い、独特な世界観を形成しています。
本作はFiNANCiEで運営中のプロジェクト『SUPER SAPIENSS』の第1弾にあたり、公開前から大きな話題を呼びました。
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数多くの代表作を持つ堤幸彦監督は、奇抜なキャラクターやブラックジョークに彩られたシニカルな世界観と、最先端技術を取り入れた斬新な撮影手法で高く評価されています。
最新作のうち、「THE KILLER GOLDFISH(ザキラーゴールドフィッシュ)」はFiNANCiEの『SUPER SAPIENSS』プロジェクトと深く連動しており、映画を楽しむだけでなく、FiNANCiEを通じて最新情報や限定コンテンツに触れることが可能です。
堤幸彦作品の世界観をもっと身近に感じながら、プロジェクトの未来も一緒に追いかけてみたい人は、ぜひFiNANCiEを活用してみてください。
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