近年、「非代替性トークン」を意味するNFTの市場は急速に成長しており、スポーツやエンタメなど多種多様な分野での活用が進んでいます。
その中でも注目されているのが、新時代のクラウドファンディングサービス「FiNANCiE」と連動したNFTの支援サービス「FiNANCiE NFT」です。
本記事では、FiNANCiE NFTの特徴や使い方をはじめ、NFTの使い道や今後の展開についても解説していきますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
目次
FiNANCiE NFTとはFiNANCiEと連動したNFT支援サービス
FiNANCiE NFTは、FiNANCiEと連動したNFT支援サービスで、主にNFTの発行や販売などを行っています。
このサービスにより、FiNANCiEオーナーが配布したNFTの受取や閲覧が可能です。
なお、FiNANCiEオーナーとは、FiNANCiEを通じて資金調達を行い、夢を実現させたいチームやクリエイターなどを指します。
FiNANCiEとは
FiNANCiEとは、ブロックチェーン技術を活用したトークンを発行するクラウドファンディングサービス&コミュニティです。
FiNANCiEが提供するプラットフォームを活用することで、スポーツチームやクリエイターと支援者が共にプロジェクトを進めることができる仕組みになっています。
なお、FiNANCiEでは、目標達成を目指すスポーツチームやクリエイターを「オーナー」、オーナーの支援者を「サポーター」と呼び、共創できるコミュニティを形成しています。
オーナーを支えるクラブトークンの仕組み
FiNANCiEでは、スポーツクラブやプロジェクトを運営する「オーナー」と、オーナーを支援する「サポーター」が、コミュニティを通じてクラブやプロジェクトを成長させていきます。
そのため、オーナーは資金調達のためにクラブトークンを発行し、サポーターはそのトークンを購入することで、プロジェクトへの支援ができます。
なお、トークンの購入理由はさまざまで、単純に応援したい人以外にも、NFTに興味を持つ人などもいて、幅広い層のサポーターが集まりやすいのもFiNANCiEの特徴の1つです。
NFTとは
NFT(Non-Fungible Token)とは「唯一無二のデジタル資産」を証明する仕組みで、コピーができず同じものが存在しないので、価格は相場では決められないのが特徴です。
そして、スポーツのチケットや不動産と同じようにNFTには代替性がないため、希少性から高値で取引されることもあります。
一方、代替可能なトークン(Fungible Token)の場合は、同じ価値を持つトークンがいくつも存在するため、他の代替可能なトークンや現金などと交換ができるのが特徴です。
FiNANCiE NFTの使い道
「FiNANCiE」や「FiNANCiE NFT」のサービス概要を理解したうえで、次にFiNANCiE NFTの具体的な使い道を見ていきましょう。
本項では、「コミュニティの活性化」「トークン売上の向上」「新たな価値の創造」という3つの観点から、FiNANCiE NFTの使い道について解説します。
コミュニティの活性化
映画監督と共に原作づくりや映像化に挑む『SUPER SAPIENSS』というプロジェクトでは、NFTを販売・活用することでプロジェクトへの参加をより魅力的なものにしています。
具体的には、NFTの所有者にイベントへの参加権を与えたり、所有するNFTを作品内に登場させる権利を与えたりと、NFTを所有するメリットは明確です。
また、NFTを購入したサポーターの多くがそのNFTを各自のSNSアイコンに設定するなど、『SUPER SAPIENSS』のコミュニティは活性化すると共に一体感をも生み出しました。
トークン売上の向上
さらに、『SUPER SAPIENSS』では、NFTを活用した施策がトークン売上の向上にも貢献しています。
例えば、一定数のコミュニティトークンを所有しているサポーターには、作品に関連するキャラクターのNFTが特典としてプレゼントされました。
この仕組みにより、単純にプロジェクトを応援したい人だけでなく、唯一無二のNFTを手に入れたいと考える人たちもトークンを購入し、結果としてトークンの流通が促進される効果が生まれました。
新たな価値の創造
FiNANCiEでは、『SUPER SAPIENSS』のようなエンタメだけでなく、スポーツや地域創生、事業再生などの分野でもNFTを活用したコミュニティ形成を勧めています。
なお、FiNANCiEは、NFTを単なるデジタルアセットではないと考えていて、NFTの意味や価値を引き出し、プロジェクトの成長を実現させるためには、「共感」を軸としたコミュニティ形成が必要と捉えています。
ですが、NFTはまだわからない部分も多いので、利用者側も良い面悪い面をそれぞれ理解しながら活用していくことが重要です。
FiNANCiE NFTの特徴
FiNANCiE NFTは、NFTを所有することで、サポーターがプロジェクトやコミュニティに深く関わることができるサービスでもあります。
また、FiNANCiE NFTにはプロジェクトのオーナーの想いが込められているので、NFTの発行によりコミュニティ内での交流が活発になるのも特徴的です。
そこで、本項ではFiNANCiE NFTの特徴である「オーナーの想い」に焦点を当て、NFTが持つストーリー性やコミュニティの一体感について解説していきます。
ストーリー性がある
FiNANCiEのオーナーが進めるプロジェクトには、オーナーやクリエイターの想いが詰まったストーリーがあり、そのストーリーはサポーターにとって特別なものです。
当然そのストーリー性はNFTにも付与されるので、想いの詰まったNFTや限定イベントの記念NFTは、サポーターにとって単なるデジタルデータではなく、想いや体験の象徴となります。
また、サポーターがNFTのストーリーに共感したり所有するNFTに愛着を持ったりすることは、プロジェクトやコミュニティに長期的に関わるきっかけともなります。
コミュニティに一体感が生まれやすい
ストーリー性のあるNFTを発行することで、共通の価値観を持つ人々がコミュニティに集まりやすくなり、NFTの所有者はコミュニティに強い愛着を持つようになります。
また、一定数のNFTを所有すると限定イベントへの参加権や特典を受け取れるので、自然とコミュニティ内におけるオーナーとサポーターの交流が生まれることにもなります。
さらに、NFTの知識がなくてもサポーター同士が会話を楽しんだり情報交換したりできることから、コミュニティに一体感が生まれやすいのもFiNANCiE NFTの特徴です。
FiNANCiE NFTの始め方
FiNANCiE NFTを利用するには、事前にいくつかの準備が必要になります。
例えば、ウォレットの作成やアプリとの連携などいくつかの設定を完了させる必要があり、これらの設定ができていないとNFTを受け取ることができません。
本項では、具体的な設定手順や利用時の注意点について解説していきますので、ぜひ最後まで確認してみてください。
手順①メタマスク(MetaMask)の準備をする
FiNANCiE NFTを利用するには、仮想通貨ウォレットである「メタマスク(MetaMask)」をパソコンやスマホにインストールする必要があります。
メタマスクを準備しなくてもFiNANCiE NFTにアクセスすることは可能ですが、NFTを受け取ることができません。
なお、メタマスクとは仮想通貨やNFTなどを管理するソフトウェアアプリで、ブラウザの拡張機能やスマホのモバイルアプリで利用できます。
手順②ブロックチェーンウォレットを作成する
続いては、メタマスクのアプリやブラウザの拡張機能から、NFTの受け取りに必要となるブロックチェーンウォレットを作成します。
アプリで作成するかブラウザで作成するかによって手順は少し異なりますが、「ウォレットの作成」ボタンを押した後は、案内に沿ってパスワードやリカバリーフレーズを設定していくだけです。
なお、リカバリーフレーズは、アカウントを復旧する場合に必要となる12個の単語と順列で構成されるフレーズで、忘れてしまうとアカウントの復旧ができなくなるので注意が必要です。
手順③FiNANCiEにログインしてメタマスクとアカウント連携する
ブロックチェーンウォレットを作成したら、FiNANCiE NFTのサイトにアクセスし、FiNANCiEアプリと連携してログインします。
ログイン後、「アカウント連携」の画面から「ウォレットを登録」を選択し、作成したメタマスクのアカウントをFiNANCiE NFTのアカウントと紐づけましょう。
その際、接続と署名を行うことでアカウント連携が完了し、FiNANCiEで配布されたNFTを自分のウォレットで受け取ることが可能になります。
FiNANCiE NFTを利用する際の注意点
FiNANCiE NFTを利用する際の注意点として、「ウォレットの管理は自分で行う」「リカバリーフレーズを共有しない」という点が挙げられます。
どちらも、所有したNFTを守るために重要なことで、パスワードを紛失したりリカバリーフレーズを共有してしまうと、アカウント復旧ができなくなったりウォレット内のNFTを奪われたりといったリスクが倍増します。
また、パスワードの紛失やメタマスク削除後のウォレットの復旧は、FiNANCiEの運営サイドでは一切対応ができないので注意が必要です。
FiNANCiE NFTの二次流通
ブロックチェーンの特性上、FiNANCiE NFTで発行・配布・販売されたNFTは、サポーター同士で取引することも可能になっています。
サポーター同士での取引ができる「二次流通」の場所としては、世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea」などが挙げられます。
なお、二次流通において問題が発生した場合は、FiNANCiE運営サイドの管轄外となるため、NFTマーケットプレイスなどで取引をする場合は注意が必要です。
FiNANCiE NFTの今後

FiNANCiE NFTの今後の展開として、さまざまなNFTの発行に加え新機能の追加も予定されており、それらが実現するとより便利にFiNANCiE NFTを楽しめるようになります。
例えば、メタマスク以外のウォレットとの連携が可能になれば、NFT管理の選択肢が増え、クレジットカード決済の導入が実現すればカード利用の多い人がNFTを購入しやすくなります。
さらに、QRコードによるNFT無料配布が導入されると、商品券の無料配布のようにインセンティブが向上するため、今まで以上にコミュニティが活性化するでしょう。
FiNANCiE NFTの使い道と今後の方向性|まとめ
本記事では、FiNANCiEプロジェクトの成長を支援する「FiNANCiE NFT」について、サービスの概要からNFTの使い道や受け取り方まで詳しく解説してきました。
すでにFiNANCiEのコミュニティ内で多数発行されているNFTですが、プロジェクトを盛り上げたりトークンの価値を向上させたりと、使い道はさまざまです。
また、FiNANCiEの運営サイドはNFTをコミュニティ形成の重要な要素と位置付け、各プロジェクトでの活用やクレジットカード決済の導入なども進めているため、今後の展開にも期待ができるでしょう。