フィナンシェトークン(FNCT)をステーキングするやり方と利率を解説

FiNANCiE(フィナンシェ)のステーキングではフィナンシェトークン(FNCT)を効率的に増やすことができますが、やり方や報酬の利率を知らない人も多いのではないでしょうか。
本記事では、フィナンシェトークンのステーキングについて、詳しいやり方や報酬の利率をはじめ、メリット・デメリットについても解説していきます。
フィナンシェトークンを増やしたいと考えている方は、ステーキングについて理解を深めたうえで、ぜひ参加を検討してみてください。
目次
フィナンシェトークン(FNCT)のステーキングとは
FiNANCiEにおけるステーキングとは、保有するフィナンシェトークン(FNCT)を一定期間ロック(売買の停止)すると、実績に応じたフィナンシェトークンがもらえる機能です。
仕組みとしては、ポリゴン(Polygon)ブロックチェーンに、フィナンシェトークンの取引を記録・検証する作業の対価として、報酬が付与されます。
この記録・検証作業には、「バリデーター」と「デリゲーター」という2種類があります。まずは、それぞれの違いを理解しておきましょう。
作業の種類①バリデーター
バリデーターとは、ステーキングを実際に行う作業者です。FiNANCiEで行われた取引について、ポリゴンブロックチェーン上で検証・記録します。
バリデーターは、ステーキング量の比率に応じて選出されるため、多くのフィナンシェトークンをロックする人ほどバリデーターになれる可能性が高いです。
しかし、2025年5月時点においてFiNANCiEではバリデーターは公募されておらず、ほとんどのユーザーにはあまり関係がありません。
作業の種類②デリゲーター
デリゲーターは、保有するトークンをバリデーターに委任して、間接的にブロックチェーンを検証・記録する作業者です。バリデーターが報酬を得たときには、その一部がデリゲーターにも共有されます。
つまり、デリゲーターとは、保有するフィナンシェトークンを預けて誰かをバリデーターにしてあげる代わりに報酬の分け前をもらうという仕組みです。
FiNANCiEにおいては、個人のステーキングにはデリゲーターが採用されており、基本的にはトークンを預けるだけでよいため、ブロックチェーンの知識がない人でも簡単に参加できるでしょう。
フィナンシェトークン(FNCT)のステーキングのやり方

フィナンシェトークン(FNCT)のステーキングでは、一部の手続きでWebブラウザが必須となります。
ここでは、Web版FiNANCiEを使ったフィナンシェトークンのステーキングの詳しいやり方について解説していきます。
ステップごとに注意すべきポイントも解説していくので、ステーキングへの参加を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
ポリゴン上のフィナンシェトークンを準備
フィナンシェトークンは、ポリゴンとイーサリアムの2種類のブロックチェーン上に存在しますが、ステーキングに必要なのはポリゴン上のトークンです。
イーサリアム上のトークンはステーキングには使用できないため、自身のウォレットの管理画面で、使おうとしているトークンがどちらのブロックチェーン上にあるか確認してください。


イーサリアム上のトークンしか持っていない場合は、ブロックチェーン間の移動を意味する「ブリッジ」という作業を行い、ポリゴン上のトークンを準備しましょう。
FNCT.xyzにメタマスクでログイン
ポリゴン上のフィナンシェトークンを準備したら、続いて、トークンを保有している仮想通貨ウォレットをFiNANCiEに接続していきます。
具体的には、Webブラウザ上でFNCT.xyzにアクセスし、メタマスクなどの仮想通貨ウォレットでログインしてください。


FNCT.xyzのトップ画面のメニューから「ログイン」、そして「ウォレットでログイン」を選択すると、メタマスクが起動するので、後は画面の指示に従って連携の許可を進めていきます。
最後に、FNCT.xyzのダッシュボード画面で、ポリゴンブロックチェーンのフィナンシェトークンを確認できたら、ウォレットの接続は完了です。
ステーキング(ロック)の量を決定
次に、手持ちのフィナンシェトークンの中から、ステーキングする量を決定します。
一度ステーキングしたトークンは180日間引き出しができなくなるため、期間中に使用予定がある場合などは、そのぶんのトークンを残しておきましょう。
ステーキングを開始する際は、ダッシュボード画面の右側メニューから「ステーキング」を選択してください。


次に、「FNCTロックを始める」を選択することで、フィナンシェトークンをステーキングに使用できるようになります。
そして、「追加する数量」の枠にステーキングするトークンの量を入力して「数量決定」を押すと、ステーキング量が決定されます。


デリゲート先のバリデーターを決定
FiNANCiEではデリゲーターとしてステーキングに参加するのが一般的であるため、トークンを託すバリデーターを決める必要があります。
ステーキング量を決定すると、バリデーターを選択する画面が開くので、ステーキングシェア・手数料・稼働率・推定年利などを参考に、バリデーターを選択しましょう。
なお、バリデーターは1日1回までいつでも変更可能です。
ステーキングシェア | バリデーターとそのデリゲーターのステーキング総量が全体の何%に当たるかを示す比率 |
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手数料 | デリゲーターのステーキング報酬から差し引かれるバリデーターの手数料を示す比率 |
稼働率 | バリデーターが正常に記録・検証を実行している比率 ※報酬が発生している比率とは異なる。 |
推定年利 | 1年間バリデーションを続けた場合のステーキング報酬がデリゲート量の何%に当たるかを示す比率 |
ステーキングコントラクトにロック
ステーキング量とバリデーターを選んだら、ステーキングコントラクトにフィナンシェトークンをロックします。
バリデーターを決定すると、コントラクト実行の承認画面が開くため、「実行を承認」から「送金してロック」を選択しましょう。
なお、ステーキングコントラクトとは、FiNANCiEのステーキング用にプログラミングされたウォレットのようなものなので、ステーキングの承認や送金にはガス代のポリゴン(POL)がかかります。
関連記事をチェックステーキングの報酬の利率
フィナンシェトークン(FNCT)のステーキングでもらえる報酬の量は、一定の利率を基準に、毎月計算されます。
基本的にはたくさんのトークンを長期間ステーキングするほど、報酬量が増えやすいので、効率的に報酬を稼ぎたい人は、ステーキング量を増やすと良いでしょう。
ここでは、フィナンシェトークン(FNCT)のステーキングでもらえる報酬の利率について解説していきます。
毎月の報酬量は報酬プールの5%
ステーキングの報酬として、毎月「FNCTステーキング報酬プール」の全体の5%が放出されます。この5%とはステーキング全体の報酬量であり、個人がもらえる量ではありません。
報酬プール5%の報酬は、最初にステーキング作業を実際に行ったバリデーターに付与されます。
そして、バリデーターに付与された報酬がステーキング量に応じてデリゲーターにも分配されるという仕組みです。
なお、デリゲーターに報酬を分配するときは、バリデーターが作業にかけた分のコストが手数料として差し引かれます。
1日あたりの報酬量は報酬プールの0.17%
ステーキングの報酬が付与されるのは、毎月月初の1回だけとなりますが、ステーキングの報酬はバリデーションが実行されるたびに発生しています。
バリデーションは1日1回実施されており、1日あたりの報酬量は報酬プールの0.17%となります。
つまり、1日あたり利率0.17%の報酬が1ヶ月分積み重なることで1ヶ月あたり利率5%の報酬となり、そこからデリゲーターにも分配される計算です。
なお、ステーキングの参加者が増えるほどFiNANCiEが成長し、報酬プールの量が増えるため、個人がもらえる報酬量の増加も見込めます。
ステーキングのメリット
フィナンシェトークン(FNCT)のステーキングに参加すると、定期的な報酬の獲得に加えて、プロジェクトやコミュニティへの貢献も可能となります。
プロジェクトやコミュニティに貢献してそれらの価値を高められれば、さらなるリターンにも期待できるかもしれません。
ここでは、ステーキングの具体的なメリットについて解説していきます。参加に迷っている場合は、ぜひ参考にしてみてください。
定期的なフィナンシェトークンの獲得
ステーキングに参加すれば、ロックの解除をしない限り、ステーキング量に応じたフィナンシェトークンを毎月獲得できます。
フィナンシェトークンを預け入れて待つだけで報酬がもらえるため、最小限の手間でフィナンシェトークンを増やしたい人には、メリットが大きいでしょう。
報酬として獲得したフィナンシェトークンは、仮想通貨取引所で売買できるほか、FiNANCiEのサービスにも活用できるなど、使い道の幅が広いです。
FiNANCiEのガバナンスへの参加
フィナンシェトークンをステーキングすることで、FiNANCiEのガバナンスに参加できるのもメリットといえるでしょう。
ガバナンスとは、FiNANCiEのサービス向上や運営方針に関する、不定期の投票活動です。
ステーキング量が多いほど議決権も大きくなるため、ステーキングでフィナンシェトークンの保有量をコツコツと増やすことが、自分の発言力を大きくすることにつながります。
フィナンシェトークンの価値向上に貢献
FiNANCiEのステーキングは、フィナンシェトークンのロックによってエコシステムを強化することで、トークンの価値上昇を図る好循環の仕組みが特徴です。
噛み砕いていえば、ステーキングの参加者が増えるほどFiNANCiEが成長するため、プラットフォームトークンであるフィナンシェトークンの価格上昇が見込めます。
ユーザーが自らの手で収益を生み出せる可能性が高い点は、FiNANCiEのステーキングならではのメリットといえるでしょう。
関連記事をチェックステーキングのデメリット

フィナンシェトークン(FNCT)のステーキングには、さまざまなメリットがある一方で、デメリットも存在します。
ただし、あらかじめデメリットを把握しておくことで、思わぬ金銭的損失などは回避できるでしょう。
ここからは、フィナンシェトークンのステーキングに関する具体的なデメリットを解説していくので、参加を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
180日間の売買停止
ステーキングでロックしたフィナンシェトークンは、最低180日間の引き出しができません。
例えば、フィナンシェトークンの価格高騰時にピンポイントで売却することは不可能なため、売却予定がある人は、ステーキングする量を調整する必要があるでしょう。
なお、ロック中のフィナンシェトークンは引き出しができませんが、ステーキングの報酬は、発生した翌月から毎月受け取れ、FiNANCiE上での使用や売買が可能です。
ガス代が2回必要
フィナンシェトークンをステーキングする際は、ステーキングコントラクトへの移動を承認するときと実際にトークンを送金するときの、合計2回ガス代を支払う必要があります。
ステーキングのガス代として必要なのは、仮想通貨ポリゴン(POL)で、コインチェックやOKジャパンなどの仮想通貨取引所で購入可能です。
仮想通貨ポリゴンの単価は2025年5月時点で40円前後と比較的安価ではあるものの、手数料が2回かかる点には留意しておきましょう。
関連記事をチェックフィナンシェトークン(FNCT)のステーキング|まとめ
フィナンシェトークン(FNCT)のステーキングとは、トークンをロックしてFiNANCiEのエコシステム強化に貢献したユーザーに、報酬プールの5%のトークンを分配する機能です。
ロックしたフィナンシェトークンは180日間引き出せなくなるものの、基本的にはトークンを預け入れして待つだけで、定期的に報酬をもらうことができます。
ステーキングへの参加が、自身の保有するフィナンシェトークンの価値を高めることにもつながるため、メリットの大きなサービスといえるでしょう。