【FNCTガバナンス】投票決議案への参加方法や集計条件を解説

FiNANCiE(フィナンシェ)には、ユーザーがエコシステムの改善に参加できる「FNCTガバナンス」という仕組みがあります。
ガバナンスへの参加にはFNCTステーキングの手続きが必要ではあるものの、投票の手順は複雑ではないため、初心者でも気軽に参加できるでしょう。
本記事では、FNCTガバナンスへの参加方法をはじめ、提案内容の具体例、結果の集計条件・定足数・拒否による廃案基準についても解説していきます。
目次
FNCTガバナンスとは
FNCTガバナンスとは、保有するフィナンシェトークン(FNCT)をステーキングすることで参加できる投票活動です。
一定量のフィナンシェトークンのロックが必要になるものの、ユーザーがエコシステムに直接携われる機会であることから、FiNANCiEのサービスの中でも特に注目度が高くなっています。
参加を検討するためにも、まずはFNCTガバナンスの基本的な情報について理解を深めましょう。
FiNANCiEのエコシステムに関する投票活動
FNCTガバナンスでは、FiNANCiEからの提案内容に対してユーザーが投票をし、その結果をエコシステムに実際に反映させています。
フィナンシェトークンをステーキングしているユーザーならば誰でも参加可能で、議決権はステーキングのロック量に比例するため、トークンの保有量が多い人ほど自分の意志を強く主張できるのが特徴です。
FNCTガバナンスはユーザー自身がエコシステムの方針を決定できる仕組みであり、積極的に参加することで、満足度の高いサービスが実現しやすくなります。
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FNCTガバナンスはFiNANCiEから提案されますが、その内容は「エコシステムの成長・改善に関する案」や「マーケティング予算の執行案」など、さまざまです。
また、「新規のマーケティングパートナー候補」や「ステーキングの判定方法の改善」なども提案される予定であり、ユーザーは保有するフィナンシェトークンをロックすることで、提案された選択肢に投票できます。
今後、ユーティリティやインセンティブ報酬に関する提案が行われれば、ユーザーは自らの意志で、自身の利益の最大化を図れるかもしれません。
FNCTガバナンスは不定期開催される
FNCTガバナンスは不定期開催とされており、2025年5月末時点における開催回数は0回で、開催の予定時期に関するアナウンスもありません。
ただし、FNCTガバナンスはエコシステムの成長・改善につなげるための機能であることから、それが必要とされたタイミングで開催される可能性が高いでしょう。
なお、SNS上などではガバナンスの開催を希望する声も上がっており、今後の動向にはますますの注目が集まります。
告知はFNCT.xyzやSNSから
FiNANCiEは、FNCTガバナンスの開催や提案内容はFNCT.xyzやSNSで告知する旨を発表しているため、気になる人はこれらをこまめにチェックするのがおすすめです。
FNCT.xyzには、開催時期に加えて提案内容も掲載されるため、ガバナンスに参加する際は、あらかじめ提案内容や選択肢を確認しておくとスムーズに投票できるでしょう。
なお、FNCT.xyzは、ガバナンスに投票するために必要なフィナンシェトークンのステーキングやロックといった手続きのうえでも重要なサービスです。
参加にはFNCTステーキングが必要
先にも触れたように、ガバナンスに参加するには、FNCTステーキングを行う必要があります。
FNCTステーキングとは、フィナンシェトークンをステーキングコントラクトにロックしてエコシステムの強化を図る機能で、FNCT.xyzから一連の手続きが可能です。
なお、ステーキングでロックしたフィナンシェトークンは一定期間引き出せなくなるため、途中で利用する予定がある場合は、その分を残しておきましょう。
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FNCTガバナンスに参加するには、フィナンシェトークン(FNCT)のステーキングを済ませたうえで、提案内容の確認や投票といった流れを踏んでいきます。
ここからは、FNCTガバナンスに参加する手順について、工程ごとの注意点も交えながら解説していきます。
FNCTガバナンスへの参加を予定している人は、ぜひ参考にしてみてください。
提案内容を確認する
まずはFNCT.xyzでFNCTガバナンスに関するページにアクセスし、FiNANCiEから提出された提案内容を確認しましょう。
提案ごとの詳細画面では、議題・要約・あらすじといった提案内容に加えて、受付終了までの時間や必要ロック量なども表示されるため、こちらも忘れずに確認することが大切です。
すべての情報を総合的に判断したうえで参加を検討し、実際に投票する場合は次のステップに進んでください。
必要ロック量を満たしているか確認する
FNCTガバナンスで投票するには、あらかじめステーキングコントラクトに一定量のフィナンシェトークンをロックしておく必要があります。
提案内容ごとに必要なロック量が異なり、投票時または投票終了時点で必要量を満たしていない場合は、投票に参加することはできません。
必要なロック量は提案詳細画面で確認できるため、自分が条件を満たしているかどうかを確認したうえで、足りない場合はステーキングを追加してから改めて投票に臨みましょう。
投票する
必要量のロックが確認できたら、FiNANCiEから提出された提案に対して、ロック分のフィナンシェトークンを使って投票を行います。
FNCTガバナンスでは、あらかじめFiNANCiEによって投票できる選択肢が提出されており、自分で自由な意見を出すことはできません。
なお、選択肢は提案内容によって単一・複数用意されており、後者の場合は複数の選択肢を支持することもできます。
納得できる選択肢がない場合は「拒否」も選択できますが、この場合は他の選択肢を併用できず、「拒否」一択となる点に留意してください。
選択肢が単一の場合
選択肢が単一の場合は、ロックしたすべてのフィナンシェトークンを使用して、1つの選択肢に投票することになります。
操作手順としては、最初に選択肢ボタンを押下して、ボタンの色が変わったら「(ロック中のFNCT)票を投票する」ボタンを押下するだけです。
ただし、提案される選択肢が単一であっても、提案内容を「拒否」することはできるので、実際の選択肢は2つであるといえます。
FiNANCiEの提案に反対したい場合は、「拒否」ボタンを選んだうえで、「(ロック中のFNCT)票を投票する」を押下してください。
選択肢が複数の場合
選択肢が複数ある場合は、すべての内容を吟味したうえで、支持したいと思う選択肢ボタンを押下しましょう。
投票できる選択肢は1つに限らず、複数の提案を支持したい場合は、ロックしているフィナンシェトークンを複数の選択肢に分けるかたちで投票が可能です。
投票に使用されるフィナンシェトークンは選択肢の数に合わせて自動で決まり、選択肢ごとに投票割合を設定することはできません。
投票結果を確認する
投票結果は、投票期間終了後に集計されて確定されたのち、FNCT.xyzやSNSなどを通じて発表されます。
なお、投票期間中であれば投票内容の変更は何回でも可能なため、途中で考えが変わった場合はFNCT.xyzで投票をやり直しましょう。
また、FNCTガバナンスはオンチェーン上で行われることから、投票の反映には15分ほどかかることがあります。
投票内容を確認できない場合や、変更後の内容が反映されていない場合は、しばらく時間を置いてから再確認してみてください。
FNCTガバナンスの集計条件
FNCTガバナンスの投票は期間終了後に集計されますが、提案内容が有効または無効になるかは、あらかじめ提案される集計条件によって異なります。
具体的には、提案ごとに「定足数」「通過基準」「拒否による廃案基準」という3種類の集計条件が設定されています。
- 定足数
- 通過基準
- 拒否による廃案基準
ここからは、各集計基準の内容をみていきましょう。
定足数
集計条件のうち「定足数」とは、提案の投票結果を有効とするのに必要な投票総数のことで、提示された定足数に満たない場合、投票結果は有効となりません。
例えば、集計条件として定足数「1,000,000FNCT」が提示された提案において、投票総数が950,000FNCTだった場合、投票はすべて無効となります。
一方で、投票総数が1,500,000FNCTであった場合は、定足数を満たしているため、通過基準を満たした選択肢が最終的な結果として確定されます。
通過基準
「通過基準」とは、投票結果を有効とするのに必要な得票率を指し、あらかじめ提示された通過基準を下回った選択肢はすべて無効となります。
具体的には、「通過基準50%」と提示された提案で、「選択肢1:20%」「選択肢2:60%」「選択肢3:40%」の集計結果となった場合、有効になるのは「選択肢2」だけです。
「選択肢1:20%」「選択肢2:40%」「選択肢3:40%」の場合は、すべての選択肢が通過基準を下回っているため、有効になる投票結果はありません。
拒否による廃案基準
「拒否による廃案基準」とは、FiNANCiEからの提案を廃案とするのに必要な得票率です。
FNCTガバナンスでは提案に対して「拒否」も選択できますが、「拒否」への投票率が廃案基準を上回った場合には、たとえ定足数や通過基準を満たしていたとしても、その提案は廃案になります。
例えば「拒否による廃案基準30%」の提案で、「拒否」への投票割合が40%であったときは、提案そのものが破棄されます。
このように、FNCTガバナンスでは、FiNANCiEからの提案に対してユーザーが「NO」を表明できるのも特徴です。
フィナンシェトークンのガバナンスとは|まとめ
FNCTガバナンスとは、FiNANCiEのエコシステムの成長・改善に関する投票活動で、ユーザーは保有するフィナンシェトークン(FNCT)をロックすることで投票が可能です。
そして、ロック量が多いほど投票結果を左右しやすいので、より深くFiNANCiEにかかわっていきたい人は、FNCTステーキングの活用を増やすのもよいでしょう。
ガバナンスに積極的に参加して自分の意見を反映させることができれば、サービスの質の向上はもちろん、自身の利益還元にもつなげられるかもしれません。